建築マネジメント塾 受講生インタビュー 2024年2月28日実施

見方を変えればこんなに可能性がある業界
数年先の未来を見据え、卒業後も成長できる塾

株式会社 日本設計
小西 保明さん

受講して、初めて外国文化に触れたときのようなカルチャーショックを受けた

株式会社 日本設計 小西 保明さん

2023年春期に第1期生として受講しました。この塾について、私も含めてなのですが、おそらく多くの人が「自分が普段取り組んでいる業務の少し先にあるノウハウを教えてもらえる」と予想していたと思います。しかし川原さんの授業は初回から異次元に話が展開され、「まだ見ぬ数年先の未来で、建築のプラットフォームビジネスをどう創るか」「日本の建設業界を変えるために今から何ができるか」を問うものでした。

技術的な進化は遂げているものの、建設業界の制度や慣習はまだまだ保守的です。その中でも「新しい視座を得たらこんな世界が広がり、チャンスに満ちている」と分かったのが大きな成果です。新しい学びを得るには旅に出るのが最適だとよく言いますが、この塾ではそれ以上のカルチャーショックを受けて、建設業界を見つめ直すきっかけになりました。

世界をリードする外資系グローバル企業とのビジネスと重なった

私は10年以上前からCM業務に携わり、近年は外資系企業のプロジェクトに関わっています。単なるマネジメントを行うだけでなく、クライアントのニーズを分析しながら、それを解決できるソリューションを一緒に考えています。

外資系のクライアントの場合、日本の商慣習や法規、グローバル基準の違いで、いくつもの課題が発生します。過去にそのようなクライアントを相手にCMrを務めたとき、混乱する現場とクライアントのニーズをまとめて何とか成功へ導くことができました。

当時はなぜ成功できたのかうまく説明できなかったのですが、塾の初回授業を受けてみて明確に言語化された気がしました。おそらく、自分はクライアントと同じ視点で課題を考えられていたのだと思います。塾では改めて世界をリードする外資系グローバル企業と同じ視座を持つ意味を知り、彼らが抱える課題に対し体系的に理解できました。

授業で得た視座を現場で生かし、自分の糧にするサイクル

初回から建築分野では聞き慣れないトピック、例えばマーケティングやビジネス創造の話から始まるので、戸惑った受講生も多いかもしれません。この授業の内容を自分事として捉え、普段の仕事の中に当てはめて考えてみると良いのだと思います。

川原さんの授業を受けると、意識の新しい扉が開かれたように感じます。今までぼんやり目に入っていたものが意味を持つ景色に変わり、世の中に対する解像度が上がりました。社会が変化していく理由や方向が見えると、さらに奥を見たくなってきます。

まるで「10年先まで噛み続けていられるガム」をもらった感じです。授業は毎回テーマが違うので飽きがなく、授業でもらったテキストは刺激的で、今後の建築ビジネスを考える上で何年も使えます。

授業で得た視座を現場で生かし、自分の糧にするサイクル

設計事務所や施工会社のプレイヤーからも、建築業界にイノベーションを

この塾は、発注者だけでなく、設計事務所や施工会社などのプレーヤー側にも必要なビジネススクールだと思います。いくら新しい仕組みやビジネスを創ってもプレーヤーが変わらなければ成り立ちません。特に昨今はプレイヤー側の人手不足が顕著であり、その解消はイノベーションやビジネスのヒントにつながると思います。サプライチェーンやバリューアップの変化など、それを受け入れて変化させていくのは発注者とプレイヤーの両者であり、その重みを考えさせられる塾でした。

建設業界でのイノベーションといっても、DXやBIMにより設計・施工プロセスが変わるくらいだと思う人もいるかもしれません。しかし本来のイノベーションはもっとダイナミックで、人の価値観を変え、行動や商慣習まで変化させるものです。授業の内容はすぐに明日から使えるものではないかもしれませんが、建築業界は変わらないと思っている人ほど、ぜひこの塾を受講してほしいと思います。

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